「麦わらの一味って、どの順番で仲間になった?」「ナミは2人目?それとも4人目?」
加入順を調べると、記事によってナミやウソップの順番が入れ替わっていることがあります。どれかが間違っているというより、何をもって加入とするかの基準が違うからです。
この記事では、まずその基準を決めたうえで、ゾロからジンベエまでの加入の場面を、単行本の巻・話つきで整理します。扱うのは単行本に収録された内容だけです。順番を並べるだけでなく、その加入が一味にとってどんな意味を持っていたかを、場面ごとに書いていきます。
この記事での「加入」の基準
この記事では、次の場面を「加入」とします。
- 本人が一味に加わる意思を示し、ルフィたちの船で一緒に旅立つ(一味として動き始める)場面
- 加わることが決まる回と、実際に旅立つ回が分かれる人物(ナミなど)は、表には一般的に知られている回を載せ、本文で両方の回を示します
そのうえで、基準によって数え方が変わる人物(ナミ・ウソップ・ロビン・ジンベエ)は、別の数え方もあわせて書きます。船長のルフィは数に含めません。
結論:麦わらの一味の加入順
| 順番 | 仲間 | 加入の場面(巻・話) |
|---|---|---|
| 1 | ゾロ | 1巻 第6話「1人目」 |
| 2 | ウソップ | 5巻 第41話「海へ」 |
| 3 | サンジ | 8巻 第68話「4人目」 |
| 4 | ナミ | 11巻 第94話「2人目」 |
| 5 | チョッパー | 17巻 第153話「ヒルルクの桜」 |
| 6 | ロビン | 24巻 第217話「密航者」 |
| 7 | フランキー | 45巻 第437話「裸百貫」 |
| 8 | ブルック | 50巻 第489話「8人目」 |
| 9 | ジンベエ | 97巻 第976話「お控えなすって!!!」 |
この基準で並べると、ナミは4番目になります。一方で、一緒に旅をし始めた順で数えると、ゾロ → ナミ → ウソップ → サンジの順になり、一般に「ナミは2人目」と言われるのはこちらの数え方です。どちらも作中の事実に沿った数え方で、この記事では両方を示します。
話の題名の「◯人目」は、この記事の加入順とは一致しない
加入順を調べると必ず出てくるのが、話の題名に入った「◯人目」です。一味の加入にかかわる話で、題名に「◯人目」が入っているのは次の5つです(単行本115巻・第1179話までに収録された話の題名で確認)。
| 話の題名 | 巻・話 | 誰のこと |
|---|---|---|
| 1人目 | 1巻 第6話 | ゾロ |
| 4人目 | 8巻 第68話 | サンジ |
| 2人目 | 11巻 第94話 | ナミ |
| 3人目と7人目 | 45巻 第439話 | ウソップとフランキー |
| 8人目 | 50巻 第489話 | ブルック |
並べるとわかるとおり、題名の数字は、話の順番どおりには出てきません。「4人目」のサンジが第68話なのに、「2人目」のナミは第94話、「3人目」のウソップは第439話です。
数字を人物に当てはめると、ゾロ1・ナミ2・ウソップ3・サンジ4・フランキー7・ブルック8。これは、一緒に旅をし始めた順(ゾロ → ナミ → ウソップ → サンジ → チョッパー → ロビン → フランキー → ブルック)と一致します。一方、この記事の基準の加入順(ナミは4番目)とは一致しません。数字は、題名が付いた話の順番ではなく、一味の中での番号として付けられていると読めます。
そして、チョッパー(第153話)・ロビン(第217話)・ジンベエ(第976話)の加入の回の題名には、「◯人目」は入っていません。「5人目」「6人目」「9人目」という題名の話は、115巻までには見当たりません。題名に数字が付かない理由を説明する場面も、確認した範囲ではありませんでした。この記事では、理由を予想で埋めることはしません。
1人目:ゾロ(1巻 第6話「1人目」)
ルフィが最初に仲間にしたのは、海軍基地の町で捕らえられていた剣士ゾロです(初登場は1巻 第3話)。第6話「1人目」で、ゾロは世界一の剣豪になるという自分の夢を懸けて、ルフィの一味に加わります。
この加入の意味:ゾロは、ルフィに従うためではなく、自分の夢を果たすために一味に入りました。ルフィの夢と、仲間それぞれの夢が並んで走る。この一味の形は、最初の1人目からすでに決まっていたと読めます。
ゾロの夢の重さは、のちにバラティエで世界一の剣豪ミホークに挑む場面で描かれます。名場面ノート「負けが決まった瞬間に、胸を向けた剣士」(6巻 第51話)で読み解いています。
2人目:ウソップ(5巻 第41話「海へ」)
故郷のシロップ村を守る戦いを終えたウソップは、第41話「海へ」で、村の少女カヤから贈られた船ゴーイング・メリー号とともに、ルフィたちの仲間になります。
この加入の意味:ウソップの加入は、一味が自分たちの船を手に入れた瞬間と重なっています。仲間が増えただけでなく、一味が「海賊団」としての形を持った回と言えます。
ウソップは、のちのウォーターセブン編で、メリー号をめぐってルフィとぶつかり、一度一味を離れます(35巻 第331〜333話)。そして45巻 第438話「プライド」で、出航する一味を追いかけて謝り、一味に戻ります。題名で「3人目」と数えられるのは、その次の第439話「3人目と7人目」です。最初に加わった回(第41話)と、題名で数えられた回(第439話)が別なので、ウソップの順番は記事によってずれやすくなっています。
3人目:サンジ(8巻 第68話「4人目」)
海上レストラン・バラティエの料理人サンジは、第68話「4人目」で、オーナーのゼフたちに別れを告げ、ルフィの船に乗ります。
この加入の意味:サンジは、ゼフへの恩を返すために店に残り続けてきた人物でした。その彼が店を出ることは、恩を返す形を「残ること」から「夢を追うこと」へ変える決断でもありました。
この旅立ちの場面は、名場面ノート「憎まれ口の師匠に、最後だけ頭を下げた日」で読み解いています。
4人目:ナミ(11巻 第94話「2人目」)
ナミの加入は、少し複雑です。
- ナミは1巻 第8話「ナミ登場」で初登場し、そのあとルフィと手を組む形で行動をともにします
- しかしバラティエに立ち寄ったころ、ナミはメリー号に乗って、ひとりで一味のもとを去ります(6巻 第49〜50話)
- 故郷ココヤシ村を支配するアーロンとの戦いが終わった第94話「2人目」で、ルフィがナミを自分の仲間だと言い切り、あらためて一味の仲間になります。村を出て一味と旅立つのは、次の第95話「まわれ風車」です
一緒に旅をし始めた時期で数えれば2番目、仲間として加わった回で数えれば4番目です。題名の「2人目」は、前者の数え方と一致します。
この加入の意味:ナミは、8年間ひとりで村を救おうとしてきた人物でした。9巻 第81話「涙」で、ナミは初めてルフィに助けを求めます。そこから第94話までの流れは、ひとりで背負っていた人が、仲間を頼れるようになるまでの物語です。ナミの加入は、「一緒に旅をする相手」が「背中を預けられる仲間」に変わった瞬間だったと読めます。
助けを求める場面の読み解きは、名場面ノート「一人で背負い続けた人が、初めて口にした言葉」にあります。
5人目:チョッパー(17巻 第153話「ヒルルクの桜」)
ドラム島の医者チョッパーは、島に戻ってきた元国王ワポルとの戦いのあと、第152話「満月」でルフィにあらためて誘われ、海へ出ることを決めます。第153話「ヒルルクの桜」で、チョッパーはルフィたちとともにドラム島を出航します。
この加入の意味:一味にとっては、初めての船医が加わった回です。チョッパーにとっては、恩人ヒルルクの死をきっかけに抱いた、あらゆる病を治す医者になるという夢を持って、島の外へ踏み出す回でした。
チョッパーがその夢を抱いた場面は、名場面ノート「死を前にしたヤブ医者が、弟子に残した考え方」(16巻 第145話)で読み解いています。
6人目:ロビン(24巻 第217話「密航者」)
アラバスタ編でクロコダイルの側にいたロビンは、第217話「密航者」で、出航したメリー号にいつの間にか乗り込んでいて、一味に加えてほしいと申し出ます。ルフィがそれを受け入れるのは、続く第218話です。
ただし、ロビンが心から一味の仲間になったと言えるのは、もっと後です。41巻 第398話「宣戦布告」で、ロビンは初めて自分の本心を叫び、一味は彼女を取り戻すために世界政府の旗を撃ち抜きます。
この加入の意味:第217話の時点のロビンは、行き場がないから船に乗った人でした。第398話で、彼女は初めて生きる場所として一味を選びます。加入が一度で完了せず、二段階で描かれているのがロビンの特徴です。
第398話の場面は、名場面ノート「生きることを諦めかけた人が、助けを求めた日」で詳しく書いています。
7人目:フランキー(45巻 第437話「裸百貫」)
ウォーターセブンの船大工フランキーは、エニエス・ロビーの戦いのあと、一味のために新しい船サウザンドサニー号をつくります。そして第437話「裸百貫」で、一味の船大工として仲間に加わります。第439話「3人目と7人目」で、題名の上でも「7人目」と数えられます。
この加入の意味:フランキーの加入は、ゴーイング・メリー号との別れと切り離せません。メリー号は、エニエス・ロビーから一味を連れ帰ったあと限界を迎え、44巻 第430話で一味の手で送られました。仲間を運んだ船を失ったあとに、船をつくれる仲間が加わる。フランキーの加入は、一味が次の船で旅を続けるための加入でした。
メリー号との別れは、名場面ノート「ボロボロの船が最後に迎えに来た理由」で読み解いています。
8人目:ブルック(50巻 第489話「8人目」)
スリラーバークで出会った音楽家ブルックは、島での戦いが終わったあと、第489話「8人目」で正式に一味に加わります。
この加入の意味:ブルックは、50年前に仲間を失い、ひとりで海をさまよってきた人物です。直前の第488話では、ブルックのかつての仲間たちが、全滅を前に一曲を録音した過去が語られます。ブルックの加入は、ひとりで生き残った人が、もう一度仲間と海に出ることでした。
ブルックの過去は、名場面ノート「全滅の前に残された一曲と、ひとり残った音楽家」で読み解いています。
9人目:ジンベエ(97巻 第976話「お控えなすって!!!」)
この節は頂上戦争の結末に触れます。未読の方はご注意ください。
ジンベエの加入は、約束から実現まで長い時間がかかりました。
- 頂上戦争のあと、ジンベエは兄を失ったルフィに向き合い、ルフィが立ち直るきっかけをつくります(60巻 第590話)
- 魚人島編でルフィに仲間に誘われますが、ビッグ・マム海賊団の傘下にいた立場から、その場では断り、けじめをつけてから加わると約束します(66巻 第649話)
- 86巻 第863話「義侠派」で、ジンベエはビッグ・マムの前で、傘下を抜けて麦わらの一味に入ることをはっきり告げます
- そして97巻 第976話「お控えなすって!!!」で、ワノ国の鬼ヶ島へ向かう場面に現れ、一味の操舵手として加わります
一味に入ると宣言した回(第863話)を加入とする記事もありますが、この記事の基準では、実際に一味として動き始めた第976話を加入とします。
この加入の意味:ジンベエは、先にけじめをつけてから仲間になることを選んだ人物です。一味にとっては、ルフィを支える年長の仲間であり、船の舵を任せられる操舵手が加わった回でした。
ジンベエとルフィの関係の出発点は、名場面ノート「兄を失った船長に、ジンベエが確かめさせたもの」で読み解いています。
ビビは麦わらの一味?
アラバスタの王女ビビは、ウイスキーピークからアラバスタまで一味と旅をともにしました。ただ、23巻 第216話「ビビの冒険」で、ビビは国に残ることを選び、一味の船には乗りません。
この記事の基準では、ビビは加入していない扱いになります。ビビ本人が、国に残ることを選んだからです。
それでも別れの場面で、一味は左腕の印を掲げてビビに応えます。この記事の基準で正式な一員に数えなくても、一味の側はビビを仲間だと示した。加入の順番には入らないけれど、仲間ではある。ビビは、そういう位置にいる人物だと読めます。
この別れの場面は、名場面ノート「声に出せない別れと、左腕の印」で読み解いています。
加入の場面を並べて見えること
ここからはヨミコミの読みです。
9人の加入を並べると、ルフィが仲間に求めているのは、強さや役割だけではないことが見えてきます。
- ゾロ、サンジ、チョッパー、ブルックは、それぞれの夢や過去を抱えたまま船に乗る
- ナミとロビンは、ひとりで背負っていたものを、仲間に預けられるようになってから本当の仲間になる
- ウソップとジンベエは、一度離れたり断ったりしたうえで、自分で筋を通してから仲間になる
加入の形は一人ひとり違います。ルフィが強引に誘う場面もありますが、どの加入でも、最後に船に乗ると決めているのは本人です。本人が決めたときに、はじめて仲間になる。加入順をたどると、この一味のそういうルールが見えてきます。これは作中で説明された決まりではなく、場面を並べたときの一つの読み方です。
よくある質問
Q. 麦わらの一味で最初に仲間になったのは?
A. ゾロです。1巻 第6話「1人目」で一味に加わります。
Q. ナミは2人目?4人目?
A. 一緒に旅をし始めた順ならゾロの次で2人目、正式に仲間になった回(11巻 第94話「2人目」)で数えると、ウソップとサンジのあとの4人目です。
Q. 話の題名の「◯人目」は加入順?
A. この記事の基準の加入順とは一致しません。数字は、一緒に旅をし始めた順(ゾロ1・ナミ2・ウソップ3・サンジ4・フランキー7・ブルック8)と一致しますが、題名が付いた話の順番はばらばらで、「4人目」のサンジ(第68話)が、「2人目」のナミ(第94話)や「3人目」のウソップ(第439話)より先に出てきます。
Q. ジンベエは何巻何話で仲間になった?
A. 86巻 第863話「義侠派」で一味に入ることを告げ、97巻 第976話「お控えなすって!!!」でワノ国に現れて、一味の操舵手として加わります。
Q. ビビは麦わらの一味のメンバー?
A. 一味とともに旅をしましたが、23巻 第216話で国に残ることを選んだため、この記事の基準では、正式な一員には数えていません。別れの場面では、一味が左腕の印で仲間であることを示しています。
加入の場面、覚えていますか
一味の出会いと旅立ちの場面から出題している初級クイズです。この記事の巻・話が頭に入っているか、試してみてください。
一味の出発点である、ルフィがシャンクスから麦わら帽子を預かる場面は、名場面ノート「片腕と引き換えに託された麦わら帽子」で読み解いています。
まとめ
- 「加入」の基準(仲間に加わると決め、一緒に旅立つ場面)で並べると、ゾロ → ウソップ → サンジ → ナミ → チョッパー → ロビン → フランキー → ブルック → ジンベエ
- 一緒に旅をし始めた順で数えると、ナミはゾロの次の2人目
- 話の題名の「◯人目」は、一緒に旅をし始めた順の番号と一致し、この記事の加入順とは一致しない。チョッパー・ロビン・ジンベエの加入の回には付いていない
- ロビンは第217話で船に乗り、第398話で本当の意味で仲間になる。ジンベエは第863話で宣言し、第976話で加わる
- ビビは国に残ることを選んだため、この記事の基準では正式な一員に数えないが、一味は左腕の印で仲間だと示した