「神の騎士団って何?」「エルバフで何をしようとしているの?」
神の騎士団は、エルバフ編で一気に存在感を増した組織です。ただ、エルバフ編は連載中の章で、ネット上には単行本に入っていない話や予想も混ざっています。どこまでが単行本で描かれた事実なのかが見えにくくなっている組織です。
この記事では、団員の能力を並べるのではなく、神の騎士団について、どの巻・どの話で何がわかったかを順に整理します。扱うのは単行本115巻(第1179話)までに収録された事実だけです。正体や今後の展開についての予想は、最後に仮説として分けて扱います。
結論:神の騎士団とは
神の騎士団は、天竜人が率いる、世界政府の頂点の側に立つ武力です。最高司令官のガーリング聖をはじめ天竜人が名を連ねる一方で、天竜人ではないロキを団に誘う場面(112巻)や、巨人族の王ハラルドが騎士団に加わっていた過去(115巻)も描かれています。115巻までに描かれたことをまとめると、次のようになります。
| 項目 | 作中で描かれたこと | 出典 |
|---|---|---|
| 名前が出る | 聖地での天竜人どうしの揉め事を裁く組織として | 104巻 第1054話 |
| 最高司令官 | フィガーランド・ガーリング聖。のちに五老星に加わる | 107巻 第1086話/111巻 第1125話 |
| 団長 | フィガーランド・シャムロック。ガーリング聖の息子 | 112巻 第1137話 |
| エルバフでの目的 | エルバフの戦士たちを世界政府の指揮下に置く | 112巻 第1137話 |
| 体 | 不死身だと語られる。イムとの「契約」で与えられるものと描かれる | 113巻 第1147話/115巻 第1168〜1169話 |
| イムとの関係 | イムが団員の体を通して姿を現す | 113巻 第1149〜1150話 |
ひとことで言えば、天竜人が関わる事件を扱い、同じ天竜人さえ裁く組織として登場し、エルバフ編で、外の国を力で従わせる組織としての顔が描かれたのが、ここまでの流れです。
何巻何話で読める?明かされた順の早見表
| 巻・話 | ここでわかったこと |
|---|---|
| 104巻 第1054話「炎帝」 | 世界会議での事件をめぐり、聖地での天竜人どうしの揉め事は神の騎士団が裁くと語られる |
| 107巻 第1086話「五老星」 | 最高司令官ガーリング聖が登場。ミョスガルド聖が彼の裁きで処刑されていたことが描かれる |
| 111巻 第1125話 | ガーリング聖が五老星の一人になる |
| 112巻 第1134〜1143話 | エルバフに現れ(騎士団だとわかるのは第1136話)、ロキを勧誘する。団長シャムロックが名乗る。子どもたちを連れ去ろうとする |
| 113巻 第1147〜1150話 | 巨人族を従わせるという目的、不死身とされる体、イムが団員の体を通して現れる |
| 114巻 第1159〜1166話 | 38年前のゴッドバレーでの神の騎士団 |
| 115巻 第1167〜1179話 | 回想で、ハラルドが騎士団に加わりイムと契約した過去。現在ではエルバフ側の反撃と、最後にイムがエルバフに姿を現す |
ここからは、この順番で見ていきます。
エルバフ以前:104巻・107巻・111巻で描かれたこと
名前が出る(104巻 第1054話)
神の騎士団の名前が初めて出るのは、ワノ国編の終わりです。世界会議のあいだに天竜人のチャルロス聖が襲われた事件について、襲った者たちを見逃したのが、天竜人のミョスガルド聖でした。そして、聖地で天竜人どうしの揉め事を裁くのは神の騎士団だと語られます。
この時点でわかるのは、神の騎士団が、天竜人が被害者で、天竜人が責任を問われている事件を裁く立場にある組織だということだけです。
最高司令官の登場(107巻 第1086話)
エッグヘッド編の途中に入る回想で、神の騎士団の最高司令官フィガーランド・ガーリング聖が登場します。かつてゴッドバレーで名を上げた人物として紹介され、しらほしたち魚人をかばったミョスガルド聖は、彼の裁きで処刑されていました。
同じ天竜人であっても、彼らの考えに背けば裁かれる。神の騎士団は、天竜人の内側に向けた刃でもある。そう読める回です。ミョスガルド聖の物語は「天竜人とは?作中で描かれた場面を巻・話の順に」でたどっています。
五老星になる(111巻 第1125話)
エッグヘッド編の終わりで、ガーリング聖は、命を落とした五老星サターン聖の後を継ぎ、五老星の一人になります。神の騎士団の最高司令官が、世界政府の最高権力の一角に入ったことになります。
112巻で明かされたこと:エルバフに現れる
ロキの前に現れる(第1136〜1137話)
第1134話でエルバフに姿を見せたフードの二人組が、地下に囚われていた王子ロキのもとに現れ、神の騎士団だとわかります(第1136話「太陽を待つ国」)。続く第1137話「シャムロック登場」で、その一人がフィガーランド・シャムロックと名乗ります。神の騎士団の団長で、ガーリング聖の息子です。顔立ちはシャンクスによく似ていました。
神の騎士団がロキに求めたのは、騎士団に加わることでした。ロキがこれを拒むと、シャムロックは、エルバフの戦士たちを世界政府の指揮下に置くという目的のために、別のやり方へ切り替えることを口にします。
子どもたちを連れ去る(第1142〜1143話)
騎士団の動きが本格的に描かれるのが、第1142話と、題名もそのままの第1143話「神の騎士団」です。騎士団は、眠らせたエルバフの子どもたちを船へ歩かせ、聖地マリージョアへ運ぼうとします。子どもを助けようと近づく者が傷つく仕掛けになっていて、巨人たちは手を出せません。
ロキの勧誘から子どもの連れ去りへ。正面から仲間に引き入れられないなら、守りたいものを人質に取る。112巻の終わりで、騎士団のやり方の輪郭が見えてきます。
113巻で明かされたこと:目的と、不死身とされる体
巨人族を従わせるという目的(第1147話)
113巻では、騎士団の一人がエルバフに向けて、巨人族を戦いのための奴隷にするという目的をはっきり口にします。112巻の連れ去りは、子どもたちを人質にして、エルバフの戦士たちを従わせるためのものでした。
同じ回では、騎士団の者たちが不死身であることが語られます。前の第1146話から、体を大きく傷つけられても元に戻る描写があり、巨人族の側にも、まともに戦って勝てる相手ではないという空気が広がります。
イムが団員の体を通して現れる(第1149〜1150話)
第1149話では、団員の軍子の体を通して、イムがエルバフに姿を現します。イムが誰かの体を通して現れるのは、114巻の回想(38年前のゴッドバレーでサターン聖の体に乗り移る場面、第1162話)でも描かれる形です。神の騎士団の団員もまた、イムが直接動くための入口になりうることが示されました。
続く第1150話「黒転支配(ドミ・リバーシ)」では、イムが、寿命と引き換えに不死身と力を与え、そのかわり命令に従わせる「契約」をエルバフの巨人ドリーとブロギーに一方的に結ばせて悪魔の姿に変え、エルバフを滅ぼすのではなく自分たちが治める国にするという考えを示します。
114巻:38年前のゴッドバレーでの神の騎士団
114巻のゴッドバレー事件の回想にも、神の騎士団は登場します。
- 大会の景品にされたシャクヤクを、騎士団の一人が手にかけようとする(第1161話)
- 双子の赤ん坊を連れて島を出ようとした若いドラゴンが、騎士団に傷を負わされる(第1161話)
- ガープとロジャーの攻撃で倒れたロックスの命を、ガーリング聖が奪う(第1166話)
107巻で「ゴッドバレーで名を上げた人物」と紹介されたガーリング聖が、実際に何をしたのかが、ここで描かれました。事件の流れは「ゴッドバレー事件とは?何巻何話で明かされたか」で整理しています。
115巻で描かれたこと:エルバフの反撃とイムの降臨
115巻の前半(第1167〜1171話)は、ハラルド王とロキの過去の回想です。この回想には神の騎士団も関わります。ハラルドは世界政府に仕えて騎士団の下の位「神の従刃」となり(第1167話)、のちに騎士団に加わって、イムから不死身と力を与えられるかわりに、命令に逆らえなくなる「契約」を結ばされます(第1168話)。天竜人ではない巨人族の王が、騎士団の一員になっていたことになります。続く第1169話では、騎士団に上がると結ぶこの「契約」が、騎士団の力と不死身のもとだと語られます。
同じ回想には、シャンクスも登場します。15年前、シャンクスは騎士団の下の位「神の従刃」として聖地にいて(第1167話)、騎士団に上がる直前に姿を消しました(第1168話)。
物語が現在のエルバフに戻ると、子どもたちと国を守るための反撃が始まります。
- 悪魔の姿に変えられた巨人たちが、大きな一撃を受けると元の姿へ戻ることがわかり、戦い方が見えてきます(第1176〜1177話)
- ルフィとロキが、軍子の体を通して現れたイムと向き合い、イムは軍子の体を離れて聖地へ戻ります(第1177〜1178話)
- 第1179話「ネロナ・イム降臨」で、イムがネロナ・イム聖として、自らエルバフに姿を現します
115巻の最後は、神の騎士団を通して動いていたイムが、ついに自分の体で現れたところで終わります。エルバフ編の巻の流れは「エルバフ編は何巻から?」でまとめています。
ここからは仮説:作中でまだ確定していないこと
ここまでが、115巻の時点で単行本に描かれた事実です。ここから先は、作中では確定していないことです。
仮説1:シャンクスと神の騎士団の関係
シャムロックはガーリング聖の息子で(第1137話)、シャンクスとは双子です(114巻 第1158話)。そして115巻では、シャンクス自身がかつて騎士団の下の位にいたことが描かれました。ここから、シャンクスがいまも神の騎士団や天竜人の側とつながっているのではないか、という読み方があります。
ただし、シャンクスがなぜ聖地に入り、なぜ離れたのか、いまの騎士団とどう関わっているのかは、115巻の時点で作中に描かれていません。
仮説2:不死身の仕組み
第1150話で、イムは巨人に「契約」を結ばせ、不死身と力を与えて悪魔の姿に変えました。神の騎士団の不死身も、イムとの「契約」で与えられるものだと、115巻 第1168〜1169話で描かれています。このことから、五老星の不死身も同じような仕組みによるものではないか、と読む考察があります。
一方で、五老星の体の仕組みや、契約がどう働くのかの詳しいところは、作中で説明されていません。
作中で答えが示されていないこと
- 神の騎士団が全部で何人いるのか
- 多くの団員が騎士団に入った経緯や、それぞれの過去(ハラルドの経緯は115巻で描かれています)
- エルバフでの戦いのあと、騎士団がどう動くのか
この記事では、こうした点を予想で埋めることはしません。新しい巻で事実が明かされたら、確認してから追記します。
よくある質問
Q. 神の騎士団が初めて出てくるのは何巻何話?
A. 名前が出るのは104巻 第1054話です。最高司令官ガーリング聖が登場するのは107巻 第1086話、エルバフに姿を見せるのは112巻 第1134話(神の騎士団だとわかるのは第1136話)です。
Q. 神の騎士団の目的は?
A. エルバフでは、ロキを騎士団に誘い、それを断られると、子どもたちを連れ去ってエルバフの戦士たちを世界政府に従わせようとします(112〜113巻)。もともとは、天竜人が関わる事件を扱う組織としても描かれています(104巻・107巻)。
Q. 神の騎士団は天竜人?
A. 最高司令官のガーリング聖をはじめ、天竜人が名を連ねています。ただし、天竜人ではないロキを団に誘う場面があり(112巻)、115巻の回想では、巨人族の王ハラルドが騎士団に加わっていたことも描かれます(第1168話)。団員は天竜人だけではありません。
Q. シャムロックとシャンクスの関係は?
A. 114巻 第1158話で、ゴッドバレーで生まれた双子として描かれています。シャムロックはガーリング聖の息子です(112巻 第1137話)。それ以上の関係は、115巻の時点で作中では描かれていません。
Q. 神の騎士団は不死身?
A. 113巻 第1147話で不死身だと語られ、大きな傷から元に戻る描写があります。115巻 第1168〜1169話では、騎士団に上がる際のイムとの「契約」で不死身と力が与えられるかわりに、イムの命令に逆らえなくなることが描かれます。契約の詳しい仕組みは説明されていません。
38年前の騎士団を、クイズで振り返る
ガーリング聖がロックスの命を奪った場面まで、38年前の事件を明かされた順に問う上級クイズです。この記事の114巻の流れが頭に入っているか、試してみてください。
ゴッドバレーで力を得たくまの物語は、名場面ノート「自分の意識を手放してまで、娘と世界に賭けた父」で読み解いています。
まとめ
- 神の騎士団は、ガーリング聖ら天竜人が率いる、世界政府の頂点の側の武力
- 104巻 第1054話:名前が出る。107巻 第1086話:ガーリング聖がミョスガルド聖を処刑。111巻 第1125話:ガーリング聖が五老星に
- 112巻:エルバフに現れ、ロキを勧誘。団長シャムロックが名乗り、子どもたちを連れ去ろうとする
- 113巻:巨人族を従わせるという目的、不死身とされる体、イムが軍子の体を通して現れる
- 114巻:38年前のゴッドバレーで、ガーリング聖がロックスの命を奪う
- 115巻:回想で、ハラルドが騎士団に加わりイムと「契約」した過去。現在ではエルバフの反撃のなか、第1179話でネロナ・イム聖がエルバフに降り立つ
- シャンクスといまの騎士団との関係、契約の詳しい仕組み、団員の全体像は、115巻の時点でまだ確定していない