「ジョイボーイって誰?」「ルフィとどういう関係なの?」
ジョイボーイは、ワンピースでいちばん多く「考察」が書かれている人物のひとりです。そのぶん、作中で語られたことと、読者の仮説が混ざりやすい。どこまでが描かれた事実なのかが、見えにくくなっています。
この記事では、作中でジョイボーイについて語られた場面を、巻・話の順にたどります。ルフィとの関係などの仮説は、最後に「仮説」だとわかる形で分けて扱います。
結論:ジョイボーイとは
ジョイボーイは、空白の100年の時代に生きたとされる人物です。作中の記述をまとめると、次のようになります。
| 項目 | 作中で語られたこと | 出典 |
|---|---|---|
| 時代 | 空白の100年(900年前〜800年前)の人物 | 66巻 第649話ほか |
| 残したもの | 魚人島の歴史の本文に、人魚姫への謝罪文 | 66巻 第649話 |
| 呼ばれ方 | 海賊と呼ばれた最初の人物とされる | 110巻 第1114話 |
| 体 | ニカを思わせる、伸び縮みする体で戦った | 110巻 第1114話 |
| 関わった者 | 象主(ズニーシャ)、鉄の巨人エメト | 103巻・111巻 |
ひとことで言えば、名前だけの存在だった人物に、少しずつ時代・立場・体の特徴・仲間が与えられてきたのが、ここまでの流れです。一方で、正体や、果たせなかった約束の中身は、115巻の時点でも作中で確定していません。
何巻何話で読める?記述の早見表
| 巻・話 | 場面 | わかったこと |
|---|---|---|
| 64巻 第628話 | 魚人島・海の森 | ロビンが歴史の本文を読み、名前が初めて出る |
| 66巻 第649話 | 魚人島編の終盤 | 人魚姫への謝罪文と、果たせなかった約束 |
| 96巻 第967話 | ロジャーの回想・最後の島 | ロジャーがジョイボーイの名を口にする |
| 103巻 第1043話 | ワノ国 | 象主がジョイボーイの帰還を告げる |
| 110巻 第1111話・第1114話 | エッグヘッド | 巨人の機械兵の謝罪、ベガパンクの放送 |
| 111巻 第1122話 | エッグヘッド | エメトがジョイボーイに託された力を放つ |
ここからは、この順に見ていきます。
64巻・66巻:魚人島で名前が出る
名前が初めて出る(64巻 第628話)
ジョイボーイの名前が初めて出てくるのは、魚人島編です。ロビンが魚人島の「海の森」にある歴史の本文(ポーネグリフ)を読み、そこにジョイボーイという名が刻まれていることがわかります。
この時点では、名前以外はほとんど何もわかりません。ただ、空白の100年の記録を刻んだ石に、個人の名前が出てきたこと自体が大きな出来事でした。
謝罪文と、果たせなかった約束(66巻 第649話)
魚人島編の終盤、ロビンとネプチューン王の会話の中で、その歴史の本文の中身が語られます。刻まれていたのは、ジョイボーイが人魚姫に宛てた謝罪文でした。ジョイボーイは、ある約束を果たせなかったことを詫びていたのです。
ここで、ジョイボーイは「名前」から「約束を守れなかった誰か」に変わります。空白の100年が、抽象的な歴史ではなく、人と人との約束があった時代として見えてくる場面です。空白の100年の全体像は「空白の100年とは?」で整理しています。
96巻:ロジャーが最後の島で口にした名前(第967話)
ワノ国編の中盤、光月おでんとロジャー海賊団の航海が回想で描かれます。最後の島にたどり着いたロジャーたちは、そこでジョイボーイが残したものに触れ、ロジャーは大笑いします。この島を「ラフテル」と名づけたのも、この場面です。
ロジャーはこのとき、ジョイボーイと生きた時代が違ったことを惜しむ言葉を口にしています。すべてを知った海賊王が、800年以上前の人物に向けて言葉をかけた。ジョイボーイが、ただの歴史上の名前ではなく、ロジャーにとって特別な相手だったことがわかる場面です。
ただし、ロジャーが何を見て、なぜ笑ったのかの中身は、115巻の時点で作中に描かれていません。
103巻:象主がジョイボーイの帰還を告げる(第1043話)
ワノ国編のクライマックス、カイドウとの戦いの最中です。ゾウの島を背負って歩く巨大な象、象主(ズニーシャ)が、800年間聞くことのなかった「解放のドラム」の音を聞き、ジョイボーイの帰還をモモの助に告げます。象主自身がかつてジョイボーイの仲間だったことは、少し前の第1040話でモモの助の口から語られています。
続く第1044話では、ルフィが食べた悪魔の実の本当の名前が、ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”であることが五老星の口から語られます。800年前の人物と、今のルフィの力を結びつけて読める材料が、ここでそろいます。
→ 名場面ノート:負けたはずの戦いで、いちばん楽しそうに笑った瞬間(第103巻 第1044話)
110巻:ベガパンクの放送で語られたこと
巨人の機械兵の謝罪(第1111話)
エッグヘッドで動き出した、古代の巨大な機械兵(のちにエメトという名がわかります)は、ジョイボーイに詫びる言葉を口にします。魚人島の謝罪文に続いて、ジョイボーイの周りに「詫びる者」がもう一人現れた形です。
最初に海賊と呼ばれた人物(第1114話)
空白の100年について、もっとも多くの情報が語られたのが、ベガパンクの世界への放送です。第1114話でベガパンクは、900年前に高度な文明を持つ王国に生まれ、ニカを思わせる、伸び縮みする体で戦った人物がいたこと、その名がジョイボーイで、海賊と呼ばれた最初の人物とされることを語ります。
66巻で謝罪文の送り主として名前だけが出ていたジョイボーイに、ここで時代・体の特徴・立場が与えられました。第1043〜1044話でつながった「ジョイボーイとニカ」の線が、ベガパンクの言葉とも重なります。ただし、ベガパンクの話はオハラの研究をもとにしたものとして語られており、本人がすべてを見てきたわけではない点には注意が必要です。
111巻:エメトに託されていた力(第1122話)
エッグヘッド編の決着の場面で、機械兵エメトは、ジョイボーイから、ここぞという場面のために託されていた覇気を放ちます。その力は戦場の海兵たちを倒し、五老星の変身まで解くほどのものでした。
エメトはこれより前の第1120話で、ルフィを「ジョイボーイ」と呼んでいました。第1122話では、その取り違えをルフィに詫び、あらためて名前を尋ねています。800年前の人物が、未来の誰かを助けるための手を打っていたことがわかる場面です。
ここからは仮説:作中でまだ確定していないこと
ここまでが、115巻の時点で作中に描かれた事実です。ここから先は、作中では確定していないことです。
仮説1:ルフィはジョイボーイの生まれ変わり、または同じ役割を継ぐ者
根拠としてよく挙げられるのは、象主がジョイボーイの帰還を告げたのがルフィの戦いの最中だったこと(第1043話)、エメトが一時ルフィを「ジョイボーイ」と呼んだこと(第1120話)、そして二人ともニカのような体を持つことです。
一方で、作中でルフィがジョイボーイ本人だと語られた場面はありません。エメトも第1122話では人違いだったと詫びており、同じ人物だとは言っていません。
仮説2:「ジョイボーイ」は個人の名前ではなく、受け継がれる呼び名
800年前の人物の帰還が告げられたことから、ジョイボーイを役割や称号のように読む考え方もあります。ただ、ベガパンクの放送では、ジョイボーイはあくまで900年前に生まれた一人の男として語られています。どちらとも、作中では決着していません。
作中で答えが示されていないこと
- ジョイボーイが果たせなかった約束の中身
- ロジャーが最後の島で何を見て笑ったのか
- ジョイボーイと、彼が生まれた王国がその後どうなったのか
この記事では、こうした点を予想で埋めることはしません。考察を読むときは、どの巻・どの話の、どの描写を根拠にしているかを確かめると、事実と推測が混ざらずに済みます。新しい巻で事実が明かされたら、確認してから追記します。
よくある質問
Q. ジョイボーイが初めて出てくるのは何巻何話?
A. 64巻 第628話です。ロビンが魚人島の歴史の本文を読み、名前が初めて出てきます。
Q. ジョイボーイはどんな人物?
A. 空白の100年の時代の人物で、海賊と呼ばれた最初の人物とされています。ニカを思わせる、伸び縮みする体で戦ったと、ベガパンクが語っています(110巻 第1114話)。
Q. ジョイボーイはルフィのこと?
A. 115巻の時点で、作中ではそう確定していません。象主がジョイボーイの帰還を告げたり、エメトがルフィを一時「ジョイボーイ」と呼んだりする場面はありますが、同一人物だとは語られていません。
Q. ジョイボーイの謝罪文には何が書かれていた?
A. 人魚姫に宛てて、ある約束を果たせなかったことを詫びる内容です(66巻 第649話)。約束の中身そのものは明かされていません。
Q. ロジャーはジョイボーイについて何と言った?
A. 最後の島で、ジョイボーイと時代が違ったことを惜しむ言葉を口にしています(96巻 第967話)。
どこまで読み込んでいるか、試してみる
ジョイボーイの手がかりは、魚人島、ワノ国、エッグヘッドと、長い連載のあちこちに散らばっています。各編の細部をどれだけ覚えているか、上級クイズで試してみてください。
ジョイボーイが生きた時代そのものは「空白の100年とは?明かされた事実を順にたどる」で、巻の順に整理しています。
まとめ
- ジョイボーイは、空白の100年の時代に生きたとされる人物
- 64巻628話で名前が出て、66巻649話で人魚姫への謝罪文と果たせなかった約束が語られる
- 96巻967話:最後の島で、ロジャーがジョイボーイの名を口にする
- 103巻1043話:象主がジョイボーイの帰還を告げ、続く1044話でルフィの実の正体がニカだとわかる
- 110巻1114話:ベガパンクが、ニカのような体で戦い、海賊と呼ばれた最初の人物とされることを語る
- 111巻1122話:エメトがジョイボーイに託された覇気を放つ
- ルフィとの関係、約束の中身は、115巻の時点でまだ確定していない