「超サイヤ人って、どうすればなれるの?」 「怒りが条件って本当?」
超サイヤ人は、ドラゴンボールでいちばん有名な変身です。ただ、「条件」については、作中ではっきり描かれていることと、読者の間で言われている解釈が混ざりがちです。
この記事では、原作(鳥山明『DRAGON BALL』集英社 ジャンプ・コミックス全42巻)をもとに、作中で示された事実と当サイトの解釈を分けて整理します。戦闘力の数値や形態ごとの強さ比べは扱いません。
結論:原作で「事実」として言えること
| 作中で示されていること | 場面 |
|---|---|
| 悟空は、目の前でクリリンをフリーザに殺された怒りをきっかけに、初めて超サイヤ人になった | 27巻・其之317「生か死か」〜其之318 |
| 超サイヤ人は、変身する前からサイヤ人の間で「伝説」として語られていた | ナメック星でのベジータやフリーザの話の中で |
| 地球人とのあいだに生まれた子(悟飯・トランクス・悟天)も変身している | 人造人間編〜魔人ブウ編 |
| 一度変身できるようになると、その後は激しい怒りのきっかけがない場面でも、自分の意思で変身している | 人造人間編以降 |
一方で、「条件はこれとこれ」と、作中で一覧のように定義される場面はありません。原作が示しているのは、あくまで「誰が、どんな場面で変身したか」です。
悟空の初変身:27巻・其之317〜318
何が起きたか
ナメック星でのフリーザとの戦い。悟空は元気玉を放っても倒しきれず、仲間たちは追いつめられます(27巻・其之317「生か死か」)。そしてフリーザは、悟空の目の前でクリリンの命を奪います。
この怒りで、悟空は伝説の超サイヤ人に目覚めます。続く其之318のサブタイトルも「伝説の超サイヤ人」です。
変身したあと、フリーザと向き合う中で、悟空は自分がどういう戦士なのかを名乗ります。その内容は、穏やかな心の持ち主が、激しい怒りをきっかけに目覚めた――という趣旨のものです(27巻・其之319「フリーザ初めての屈辱と絶望」)。ここが、「超サイヤ人の条件=穏やかな心+激しい怒り」と言われる根拠になっている場面です。
「条件」として読むときの注意
悟空のこの名乗りは、悟空自身が自分の状態を言い表したものです。作中で誰かが「超サイヤ人になるための条件」として説明した言葉ではありません。
- 事実:悟空は、穏やかな心の持ち主が激しい怒りをきっかけに目覚めた、という趣旨で自ら名乗った
- 解釈:それが「すべてのサイヤ人に共通する条件」かどうかは、作中で明言されていない
この区別をつけておくと、ほかのキャラの変身の場面も読みやすくなります。
ほかのキャラが初めて変身を見せた場面
| キャラ | 作中で初めて変身を見せた場面 | 当サイトのメモ |
|---|---|---|
| 孫悟空 | 27巻・其之317〜318(ナメック星、フリーザ戦) | クリリンの死への怒り |
| トランクス(未来) | 28巻・其之331「謎の少年」(地球に来たフリーザの前で) | 登場した時点ですでに変身できる。覚醒の場面そのものは描かれていない |
| ベジータ | 29巻・其之343「ベジータ出現」(人造人間19号との戦い) | 悟空の知らないところで、すでに到達していた。本人は、限界まで修業した末の自分への怒りで目覚めたと語る |
| 孫悟飯 | 33巻・其之387「超パワーのバランス」(精神と時の部屋での修業) | 精神と時の部屋での修業の中で、変身した姿が初めて描かれる |
| 悟天・トランクス(子供) | 36巻・其之427「特訓開始!!」(悟天)/其之429「迫る天下一武道会」(トランクス) | 幼いうちから変身できる状態で登場する |
悟飯は「超サイヤ人を超えた」変身も怒りから
セルゲームでは、悟飯が超サイヤ人をさらに超えた姿に変わります。きっかけになったのは、16号がセルに踏みつぶされたことへの激しい怒りでした。頭だけになった16号をミスター・サタンが悟飯のもとへ投げ届け、16号が悟飯に語りかけた直後の出来事です(34巻・其之407「セルジュニアの地獄」〜其之408「孫悟飯爆発!!」)。
超サイヤ人3も原作に登場
魔人ブウ編では、悟空が超サイヤ人3を初めて見せます(40巻・其之474「限界!!超サイヤ人3」)。この変身は、あの世から一時的に戻っている悟空にとって、残り時間を削るほど負担の大きいものとして描かれます。
当サイトの解釈:原作の描写から読み取れること
ここからは、上の事実をもとにした当サイトの解釈です。作中で明言されたものではありません。
解釈1:怒りは「最初の扉」を開くきっかけ
悟空の初変身も、悟飯の二段目の変身も、きっかけは大切な人を失った(傷つけられた)ことへの怒りでした。ベジータも、本人の話では自分自身への怒りがきっかけです。原作の中で「最初の一回」が語られた場面は、怒りと結びついていることが多いと言えます。
解釈2:一度開いた扉は、修業で使いこなせるようになる
人造人間・セル編では、悟空と悟飯が超サイヤ人の状態のまま、ふだんの生活を送ることで体を慣らしていく様子が描かれます。つまり、最初は怒りがきっかけでも、そのあとは修業で自分のものにしていく変身として扱われています。
解釈3:次の世代ほど「あっさり」なれる
魔人ブウ編の悟天やトランクスは、幼いのに変身できる状態で登場します。悟空が命がけの戦いの中で目覚めたのとは対照的です。ここから、時代が進むほど、超サイヤ人は特別な伝説から「鍛えれば届く段階」へと変わっていったと読めます。
ほかの作品での「条件」は違う
原作以外の作品では、変身の条件が作中ではっきり示される形もあります。原作の超サイヤ人とは別の変身として整理しておくと混乱しません。
| 変身 | 作品 | 作中で示された条件・経緯 |
|---|---|---|
| 超サイヤ人ゴッド | 漫画『ドラゴンボール超』(原作:鳥山明/漫画:とよたろう) | 正しい心を持つサイヤ人5人が手をつなぎ、その力を6人目に注ぐ儀式(1巻・第4話「神と神」) |
| 超サイヤ人4 | アニメ『ドラゴンボールGT』 | 尻尾を取り戻した悟空が黄金大猿を経て変身。尻尾のないベジータは、ブルマが作ったブルーツ波の装置で変身(第55話で開発、第59話で変身) |
→ 超サイヤ人ゴッドの儀式の場面は「『ドラゴンボール超』ビルス編クイズ(漫画版)」、超サイヤ人4の場面は「ドラゴンボールGTのあらすじ」で振り返れます。
よくある質問
Q. 超サイヤ人になる条件は?
A. 原作で「条件はこれ」と定義された場面はありません。悟空が初めて変身したのは、クリリンを殺された激しい怒りがきっかけでした(27巻・其之317〜318)。悟空は変身後、穏やかな心の持ち主が激しい怒りをきっかけに目覚めた、という趣旨で名乗っています(27巻・其之319)。
Q. 悟空が初めて超サイヤ人になったのは何巻?
A. 27巻です。其之317「生か死か」でクリリンがフリーザに殺され、その怒りで変身。其之318「伝説の超サイヤ人」へと続きます。
Q. 純血のサイヤ人でないと変身できない?
A. いいえ。地球人とのあいだに生まれた悟飯・トランクス・悟天も、原作の中で変身しています。
Q. 超サイヤ人は何段階ある?
A. 原作で代表的なのは、超サイヤ人、その先の段階(セルゲームで悟飯が見せた姿)、超サイヤ人3です。途中の形態も描かれますが、この記事では強さの比較はしません。超サイヤ人ゴッドやブルーは漫画『ドラゴンボール超』、超サイヤ人4はアニメ『ドラゴンボールGT』の変身です。
覚醒の場面、覚えていますか
悟空が超サイヤ人に目覚めた場面は、初級クイズでも出題しています。
超サイヤ人が登場する前、強さが「数字」で語られていた時代の場面は、こちらで。 → 戦闘力クイズに挑戦する
原作の各編が何巻にあたるかは「ドラゴンボールZは原作の何巻から?」で整理しています。
まとめ
- 悟空の初変身は27巻・其之317〜318。きっかけは、目の前でクリリンを殺された怒り
- 悟空は変身後、穏やかな心の持ち主が激しい怒りをきっかけに目覚めた、という趣旨で名乗っている(27巻・其之319)。ただしこれは、作中で「条件」として定義された言葉ではない
- 悟飯・ベジータ・トランクス・悟天も変身している。混血でも変身できるのは作中の事実
- 当サイトの解釈:怒りは最初の扉を開くきっかけ、その先は修業で使いこなす変身
- 超サイヤ人ゴッド(漫画『超』)や超サイヤ人4(アニメ『GT』)は、作中で条件が示される別の変身