「破壊神って、そもそも何をする神様?」 「ビルスと界王神、ウイスはどういう関係?」 「全王や大神官は、破壊神より上なの?」
結論から書くと、漫画『ドラゴンボール超』で描かれる神々の関係は、宇宙ごとに「破壊神」「界王神」「天使」がそろっていて、その全体の上に全王と大神官がいる、という形です。悟空たちのいる第7宇宙なら、破壊神がビルス、付き人の天使がウイス、界王神が東の界王神(シン)です。
この記事では、漫画の何巻・何話で説明された仕組みかを軸に、この関係を整理します。漫画の出典は『ドラゴンボール超』(原作:鳥山明/漫画:とよたろう、集英社)です。
この記事は漫画『ドラゴンボール超』の単行本に基づいて整理しています。アニメ版や劇場版の内容は扱いません。破壊神どうしの強さの順位も扱いません。
結論:破壊神まわりの関係の早見表
| 立場 | 第7宇宙では | 漫画で示されたこと | 主な場面 |
|---|---|---|---|
| 破壊神 | ビルス | 宇宙は全部で12あり、ビルスは第7宇宙の破壊神 | 1巻・第4話「神と神」 |
| 天使 | ウイス | ビルスの付き人で、実はビルスの師匠 | 1巻・第4話「神と神」 |
| 界王神 | 東の界王神(シン) | 界王神と破壊神は命がつながっていて、一方が死ぬともう一方も死ぬ | 2巻・第15話「HOPE!! 再び」 |
| 全王 | (全宇宙の頂点) | 宇宙そのものを消せる存在として描かれる | 2巻・第13話「優勝宇宙、ついに決定!!」ほか |
| 大神官 | (全王のそば) | 各宇宙の破壊神・界王神・天使を呼び集める | 5巻・第28話「12宇宙の破壊神」 |
上から順に読むと、「破壊神は宇宙ごとにいる」「破壊神のそばには天使がいる」「破壊神と界王神は命がつながっている」「全員の上に全王がいる」という4段の関係になります。
破壊神とは?
宇宙は12あり、それぞれに破壊神がいる
漫画で破壊神ビルスが初めて登場するのは、『超』の最初の章であるビルス編です。ビルスは予知夢に出てきた超サイヤ人ゴッドが気になり、サイヤ人を探し始めます(1巻・第1話「破壊神の予知夢」)。
戦いのあと、ビルスは悟空に、宇宙は全部で12あり、自分は第7宇宙の破壊神だと明かして去っていきます(1巻・第4話「神と神」)。悟空たちが暮らす宇宙の外にも宇宙があり、そこにも破壊神がいる、ということがここで初めて示されます。
続く1巻・第5話「ビルスとシャンパ」では、ビルスの双子の兄弟シャンパが登場します。シャンパは第6宇宙の破壊神です。破壊神がビルスひとりではないことが、実際の人物として描かれる回です。
破壊神は、何をする神なのか
漫画の中で、破壊神の力がいちばんはっきり描かれるのは、グラノラ編の16巻・第69話「シリアル星の遷移」です。ビルスはベジータに、サイヤ人がこれまで星を滅ぼしてきた過去をどう受け止めているのかを問い、そのうえで星を一つ壊してみせます。
破壊神と界王神の関係:命がつながっている
2巻・第15話:界王神が死ねば、破壊神も死ぬ
破壊神と界王神の関係が漫画で説明されるのは、未来トランクス編の始まり、2巻・第15話「HOPE!! 再び」です。
未来からやって来たトランクスは、自分のいた未来では、界王神がダーブラとバビディを倒す戦いの中で命を落としたと話します。それを聞いたウイスが、破壊神と界王神は命がつながっていて、一方が死ねばもう一方も死んでしまうと説明します。
つまり、トランクスの未来には、第7宇宙の破壊神もいないことになります。この「命のつながり」が、未来トランクス編の事件を読み解く前提になっていきます。
対になる界王神は、ビルスにとっての「弱点」でもある
ここからはヨミコミの読みです。
破壊神は、宇宙の星を壊せるほどの力を持っています。ところが、その命は、自分よりずっと戦いの力が小さい界王神とつながっています。どれほど強い破壊神でも、対になる界王神が倒れれば一緒に消えてしまう。一人の神に力が集まりすぎないよう、二人で釣り合いを取る仕組みとして読むことができます。
これは作中で「仕組みの目的」として説明されたものではなく、第15話の説明から読み取れる、一つの見方です。
天使とは:破壊神の付き人で、師匠でもある
ウイスはビルスの付き人であり、師匠
ビルス編の最後、1巻・第4話で、ビルスは付き人のウイスが、実は自分の師匠であることを明かします。立場の上では破壊神のほうが「仕えられる側」なのに、強さや技を教えたのは付き人の天使のほう。この逆転が、破壊神と天使の関係のいちばんの特徴です。
ビルス編のあと、悟空とベジータもウイスのもとで修業するようになります(1巻・第5話の時点で、二人はすでにウイスのもとにいます)。
天使はきょうだい
1巻・第5話では、シャンパの付き人ヴァドスが、ウイスの姉として登場します。破壊神どうしが双子の兄弟、その付き人の天使どうしも姉と弟、という組み合わせです。
のちに登場する天使メルスも、ウイスの弟です(12巻・第55話「メルスの正体」)。
天使の掟:戦ってはならない
天使の仕組みがいちばん詳しく語られるのは、銀河パトロール囚人編です。
- 12巻・第55話「メルスの正体」:銀河パトロールの隊員メルスが、大神官のもとから第7宇宙に来ていた見習いの天使だったと明かされます。ウイスは、天使が戦いに手を出せば、跡形もなく消えてしまうことを語ります
- 14巻・第63話「メルスの覚悟」:それでもメルスは、モロとの戦いに加わります。モロの力を封じたあと、メルスは掟を破った天使として消えていきます
- 15巻・第67話「大団円そして…」:銀河パトロール囚人編の結末で、メルスは大神官のはからいにより、天使ではない姿で戻ってきます
破壊神のそばにいながら、自分からは戦わない。それが、漫画『超』で示された天使の立ち位置です。
天使の技と、破壊神の技
グラノラ編では、天使と破壊神の「やり方の違い」も示されます。15巻・第68話で、ビルスは、悟空が磨いている身勝手の極意が天使の技であり、破壊神には別のやり方があることをほのめかします。そして16巻・第69話から、ベジータはビルスのもとで破壊の力を学び始めます。
悟空が天使の技をどう身につけたかは「身勝手の極意とは?兆と極の違い」、ベジータが破壊神のもとで何を学んだかは「我儘の極意とは?」で整理しています。
全王と大神官:破壊神より上にいる存在
全王:2巻・第13話で初登場
全王が漫画に初めて登場するのは、第6宇宙と第7宇宙の格闘試合が終わる2巻・第13話「優勝宇宙、ついに決定!!」です。全王は、ビルスとシャンパが自分たちだけで決めて開いた試合だったことに触れつつも、試合をおもしろがり、12の宇宙すべてで同じような大会を開こうと言い出します。
悟空は気安く全王に近づいて握手まで求め、ビルスたちは肝を冷やします。全王が去ったあと、ビルスは悟空に、全王はその気になれば宇宙を消してしまえる存在だと伝えます。続く2巻・第14話「未来からのSOS」でも、ビルスとウイスが、全王は自分では戦わないが、悪人どころか宇宙ひとつでも一瞬で消せると説明します。破壊神のビルスでさえ、全王の前では言動に気を使っている。この場面で、神々の上下関係がはっきり見えます。
全王のこの力は、未来トランクス編の結末で実際に描かれます。5巻・第26話「決戦!さらばトランクス」で、悟空は持っていた全王を呼び出すボタンで未来の全王を呼び、未来の全王はザマスごと、その世界を消し去ります。
大神官:破壊神たちを呼び集める立場
宇宙サバイバル編の始まり、5巻・第28話「12宇宙の破壊神」では、大神官が天使たちに呼びかけ、各宇宙の破壊神・界王神・天使を全王の宮殿に呼び集めます。
天使メルスが大神官のもとから送り込まれていたこと(12巻・第55話)、消えたメルスが大神官のはからいで戻ってきたこと(15巻・第67話)とあわせると、大神官は、全王のそばにいて、天使たちをまとめる立場として描かれていると読めます。
破壊神は代わることがある?
5巻・第28話で、大神官の招集に応じた第11宇宙の破壊神ベルモッドは、次の破壊神の候補であるトッポを連れて現れます。トッポは、ベルモッドが引退したあとの破壊神候補として紹介されます。続く6巻・第29話の題名も「第11宇宙破壊神候補トッポ」です。
漫画『超』の破壊神は、候補を育て、引き継ぐことがある役目として描かれている、ということです。
アニメ版・映画について
破壊神ビルスとウイスが最初に登場したのは、劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年公開)です。この記事では、漫画『超』で描かれた場面だけを扱い、映画やアニメ版の展開には触れていません。漫画とアニメの展開の違いは「ドラゴンボール超の漫画とアニメの違い」で整理しています。
2026年10月から始まる『ドラゴンボール超 ビルス』について 2026年10月11日から放送予定の『ドラゴンボール超 ビルス』は、TVアニメ『超』(2015〜18年)に新規カットの追加や描き直しを加え、物語も再構築した版だと、アニメ公式サイト(https://dragonball-super.com/ )で発表されています(2026年9月時点)。放送前のため、この記事ではアニメ版との比較はしていません。
なぜ強さの順位を載せないのか
「破壊神で一番強いのは誰?」という疑問を持つ方も多いと思いますが、当サイトでは強さの順位や数値の比較は扱いません。作中で順位がはっきり示されていない比較には、どうしても推測が入るからです。この記事は、作中で説明された関係と、描かれた場面をもとに整理しています。
よくある質問
Q. 破壊神は何人いる?
A. 漫画では、宇宙は全部で12あるとビルスが明かしています(1巻・第4話)。5巻・第28話では、大神官の呼びかけで各宇宙の破壊神たちが集まる場面が描かれます。
Q. ビルスと界王神はどういう関係?
A. 命がつながった存在です。漫画では2巻・第15話で、ウイスが、一方が死ねばもう一方も死んでしまうと説明しています。
Q. ウイスはビルスの部下?師匠?
A. 立場は付き人ですが、ビルスはウイスが自分の師匠だと明かしています(1巻・第4話「神と神」)。
Q. 天使は戦わないの?
A. 漫画では、天使が戦いに手を出すと消えてしまうことが語られます(12巻・第55話)。メルスは、それを承知でモロとの戦いに加わりました(14巻・第63話「メルスの覚悟」)。
Q. 全王と破壊神はどちらが上?
A. 全王が上です。漫画で全王が初めて登場する2巻・第13話では、ビルスが悟空に、全王は宇宙を消してしまえる存在だと伝えています。
ビルス編の記憶、試してみませんか
破壊神ビルスの襲来から、シャンパとの格闘試合の始まりまで。この記事に出てきた「12の宇宙」や「ウイスの本当の立場」も、クイズで出題しています。
| 範囲 | 挑戦するクイズ |
|---|---|
| 1巻(ビルス編〜格闘試合の開幕) | 『ドラゴンボール超』ビルス編クイズ(漫画版) |
| 1〜24巻の各編(メルスの正体の問題もあり) | 『ドラゴンボール超』総合クイズ(漫画版) |
ビルス編で、ベジータが恐れていた破壊神に向かっていった場面は、名場面ノート「恐れていた破壊神に、ベジータが向かっていった日」(1巻・第3話)で読み解いています。超サイヤ人ゴッドの儀式は「超サイヤ人ゴッドとは?」へ。
まとめ
- 宇宙は全部で12。ビルスは第7宇宙の破壊神(1巻・第4話「神と神」)。第6宇宙の破壊神は双子の兄弟シャンパ(1巻・第5話)
- 付き人の天使ウイスは、実はビルスの師匠(1巻・第4話)。天使どうしはきょうだいで、ヴァドスはウイスの姉
- 破壊神と界王神は命がつながっていて、一方が死ねばもう一方も死ぬ。漫画では2巻・第15話でウイスが説明
- 天使は戦ってはならず、手を出せば消えてしまう(12巻・第55話)。メルスはそれを承知で戦った(14巻・第63話)
- 全王は宇宙を消せる、神々の頂点(2巻・第13話で初登場、5巻・第26話で未来の世界を消す)。大神官は破壊神たちを呼び集める立場(5巻・第28話)
- 破壊神には候補がいて、引き継がれることがある(第11宇宙のトッポ)。強さの順位は扱っていない