「天下一武道会って、全部で何回あったの?」 「悟空が優勝したのはどの大会?」 「何巻を読めば、あの大会の場面に戻れる?」
結論から書くと、原作で大会の場面が描かれた天下一武道会は、第21・22・23・25・28回の5回です。悟空はこの5回すべてに出場していますが(第25回は対戦の組み合わせまで決まったものの、試合はしていません)、優勝したのは第23回の1回だけ。悟空の少年時代から、物語の最終回まで、天下一武道会は節目ごとに戻ってくる舞台でした。
この記事では、原作(鳥山明『DRAGON BALL』集英社 ジャンプ・コミックス全42巻)の巻・其之をもとに、各大会で何が起き、何が見どころだったのかを、物語の流れとして振り返ります。
この記事は原作漫画に基づいています。アニメのオリジナル大会や劇場版の内容は扱いません。戦闘力や強さの比較もしていません。
結論:原作で描かれた5つの大会
| 大会 | 主に描かれる巻 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 第21回 | 3〜5巻 | 悟空とクリリンの初出場。謎の老人が立ちはだかる |
| 第22回 | 10〜12巻 | 鶴仙流との対決。天津飯が自分の道を選ぶ |
| 第23回 | 14〜17巻 | チチとの結婚、そしてピッコロとの決着 |
| 第25回 | 36〜38巻 | 悟空が一日だけ戻る大会。少年の部と、魔人ブウの影 |
| 第28回 | 42巻 | 10年後の最終回。悟空がウーブと出会う |
番号が飛んでいる第24回・第26回・第27回は、物語がその時期を飛ばして進むため、この記事で巻・其之を挙げられる大会には入っていません。このうち第24回については、ドラゴンボール公式サイトの解説で、ミスター・サタンが優勝したと紹介されています。
天下一武道会とは
天下一武道会は、世界中の武道家が腕を競う大会です。会場は南の都の東にあるパパイヤ島の武道寺で、予選を勝ち抜いた選手が武舞台の上で戦います(ドラゴンボール公式サイト「原作徹底調査」より。会場の初出は其之32)。
単行本3巻の内容紹介(集英社)では、5年に一度の大会として紹介されています。一方、作中では第21回から第22回、第22回から第23回は、それぞれ3年後に開かれており、悟空はそのたびに成長した姿で戻ってきます。
作中で描かれる決着の形は、主に次の3つです。
- 場外:武舞台の外に落ちたら負け
- カウント:倒れて起き上がれないまま、数え終わったら負け
- 降参・棄権:自分から負けを認める、試合に出ない
試合の進行と実況は、毎回おなじみのアナウンサーが務めます。
第21回大会:悟空とクリリンの初出場(3〜5巻)
修業の成果を試す場
亀仙人のもとで修業を積んだ悟空とクリリンが、初めて出場する大会です。大会の始まりは3巻・其之32。地味な修業の日々が、ここでようやく「試合」という形で試されます。
亀仙人が二人に最初に課した修業は、名場面ノート「技より先に、暮らし方を教えた師匠」(3巻・其之31)で読み解いています。この修業があったから第21回がある、という流れで読むと味わいが増します。
謎の老人ジャッキー・チュン
この大会の中心にいるのは、ジャッキー・チュンと名乗る老人です。正体は変装した亀仙人。弟子たちが優勝して思い上がらないようにと、自ら出場していました。
準決勝ではクリリンがジャッキー・チュンに挑み(4巻・其之41「クリリン対ジャッキー・チュン」)、悟空は、干ばつに苦しむ村のために出場したナムと戦います(4巻・其之44「孫悟空対ナム」)。勝つことに必死な理由を持った相手との試合で、悟空は武道家として一段大きくなります。
決勝:師匠と弟子のぶつかり合い
決勝は悟空対ジャッキー・チュン。4巻の終盤から5巻にかけて、この大会でいちばん長い試合が描かれます。
満月を見た悟空が大猿になってしまうと、ジャッキー・チュンは悟空ではなく空の月をかめはめ波で撃ち抜いて、悟空を元に戻していたことが明かされます(5巻・其之52「クライマックス近し!!」)。相手を倒すためではなく、試合を続けるために大技を使う。師匠らしさがにじむ場面です。
最後は二人の蹴りが同時に決まり、ともにダウン。先に起き上がって優勝を宣言できた方が勝ち、という決着になり、先に立ち上がったのは悟空でしたが、言い終える前に力尽きて倒れてしまいます。そのあと立ち上がって宣言を言い切ったジャッキー・チュンの勝ちで決着します(5巻・其之53「クライマックス」)。悟空の準優勝で、第21回は幕を閉じます。
第22回大会:天津飯が自分の道を選ぶ(10〜12巻)
3年後の再会
世界を旅しながら修業を続けた悟空が、仲間たちと再会する大会です。大会の始まりは10巻・其之113。ヤムチャも出場し、亀仙流の顔ぶれがそろいます。
第22回の直前には、悟空が占いババの宮殿で、亡くなった育ての親・孫悟飯と再会する場面があります。名場面ノート「一日だけ戻ってきた育ての親」(9巻・其之108)もあわせてどうぞ。
鶴仙流との対決
この大会の相手は、亀仙人のライバル・鶴仙人の弟子たち、天津飯と餃子です。1回戦ではヤムチャが天津飯に敗れ、足を折られてしまいます(10巻・其之117〜118)。ジャッキー・チュンもふたたび姿を見せ、天津飯と戦います(11巻・其之123)。
準決勝では、悟空とクリリンという兄弟弟子どうしがぶつかります(11巻・其之125〜127)。
決勝:勝ち方を選んだ天津飯
決勝は悟空対天津飯。この試合の見どころは、勝敗そのものより、天津飯がどう勝つかを選び直すところにあります。
試合の最中、鶴仙人は餃子の超能力を使って悟空の動きを封じさせようとします。天津飯はそれに気づき、師匠の手助けを拒んで、悟空と正面から決着をつける道を選びます(11巻・其之130〜131)。鶴仙流の殺し屋として育てられた天津飯が、武道家として自分の足で立つ。第22回は、天津飯の物語でもあります。
最後は武舞台が消し飛び、二人は空中から地面へ落ちていきます。どちらが先に落ちるかの勝負で、悟空は走ってきた車にぶつかって先に地面に触れてしまい、天津飯の優勝が決まります(12巻・其之134「武道大会終了!そして⋯」)。
大会の直後に、物語が変わる
大会が終わった直後、クリリンがピッコロ大魔王の手下に命を奪われます(12巻・其之135「クリリンの死そして恐ろしき陰謀」)。武道大会の明るさが一気に断ち切られ、物語はピッコロ大魔王編へ入っていきます。
第23回大会:結婚と、ピッコロとの決着(14〜17巻)
大人になった悟空
ピッコロ大魔王との戦いのあと、悟空は神様のもとで修業を積み、大人の姿で大会に現れます。14巻の終わり(其之166)から17巻・其之194までが、この大会です。
1回戦では、悟空の前に見知らぬ女性が対戦相手として現れます。その正体は、幼いころに結婚の約束をしたチチでした。意味もわからずにした約束を、悟空は試合の場で果たすと答えます(15巻・其之171「孫悟空の結婚」)。
この場面は、名場面ノート「意味もわからずにした約束を、引き受けた日」で詳しく読み解いています。
神様とマジュニア
この大会には、神様が人間の体を借りたシェンとして、そしてピッコロ大魔王の生まれ変わりがマジュニアと名乗って出場しています。1回戦では、天津飯が、鶴仙人の弟で殺し屋の桃白白と戦います(15巻・其之169〜170)。
準決勝では、神様がマジュニアを封じ込めようとしますが、マジュニアに逆に封じられてしまいます(15巻・其之180〜16巻・其之181)。もう一つの準決勝では、悟空が天津飯との再戦に勝ちます。
決勝:悟空、初めての優勝
決勝は悟空対マジュニア(16巻・其之182「因縁の対決!悟空対ピッコロ」から)。会場を巻き込む大きな戦いの末、悟空はマジュニアを武舞台の外へ落とし、初めて天下一武道会で優勝します(17巻・其之193「天下一武道会の頂点!!」)。
決着のあと、悟空はヤジロベーから仙豆をもう一粒もらい、倒れたマジュニアに食べさせます(17巻・其之194「ドラゴンボールの贈りもの」)。マジュニアと神様はもともと一人の存在で、どちらかが死ねばもう一方も死んでしまう、という事情もありました。勝った相手を見捨てない。のちにピッコロが悟空たちの側に立つ流れは、この判断から始まっていると読めます。
第25回大会:一日だけ戻ってきた悟空(36〜38巻)
7年ぶりの再会
セルとの戦いで命を落とした悟空が、あの世から一日だけ戻ってきて出場する大会です(36巻)。悟空にとっても、家族や仲間にとっても、久しぶりの再会の場になります。36巻・其之429「迫る天下一武道会」から、大会へ向けた流れが本格的に動き出します。
少年の部:悟天とトランクス
この大会には少年の部があり、決勝は悟天対トランクス。二人とも超サイヤ人に変身できる状態で戦い、トランクスが優勝します(37巻)。そのあと二人は、マイティマスクと名乗る一人の選手に変装して、大人の部にまでもぐり込みます。
大人の部:魔人ブウの影
大人の部は、最初から様子がおかしい大会です。ピッコロは対戦相手を見て棄権し、その相手シンの正体が界王神であることが明かされます。続いて、ビーデルはスポポビッチと戦います(37巻・其之439〜440、其之440「シンの意外な正体」)。
その後、悟飯は対戦相手のキビトに超サイヤ人への変身を求められ、大会は魔導師バビディの企みへとつながっていきます。悟空とベジータの試合も、大会の試合としては行われませんでした。二人の対決は、大会の試合がすべて終わったあと、バビディの術にかかったベジータとの戦いとして持ち越されます(38巻・其之456)。
大会の結末
悟空たちが会場を離れたあとも、大会は続きました。大人の部は残った選手全員で戦うバトルロイヤル形式の決勝戦になり、ミスター・サタンが人造人間18号と取引をして勝ちを譲ってもらい、優勝します(38巻・其之452〜454)。ドラゴンボール公式サイトの解説でも、第24回に続く2大会連続の優勝と紹介されています。
第28回大会:最終回、次の世代へ(42巻)
魔人ブウとの戦いから10年後の大会です(42巻・其之518〜519)。悟空はこの大会で、南の島から来た少年ウーブと戦います。ウーブは、魔人ブウの生まれ変わりでした。
悟空はウーブの素質を確かめると、自分が鍛えると言って、ウーブを連れて会場を去ります。原作の物語は、ここで幕を閉じます(42巻・其之519「バイバイ ドラゴンワールド」)。
第21回で亀仙人に鍛えられた少年が、最後の大会では次の少年を鍛える側に回っている。天下一武道会は、悟空が教わる側から教える側へ変わっていくまでを、最初から最後まで見届けた舞台でした。
最終回の読み解きは、名場面ノート「最終回、悟空が次の世代へ向かった理由」で書いています。
ヨミコミの読み:天下一武道会は「区切り」の舞台
ここからはヨミコミの読みです。
天下一武道会のあとには、たいてい物語の大きな転換が来ます。第21回のあとはレッドリボン軍との冒険、第22回の直後はクリリンの死とピッコロ大魔王編、第23回のあとはサイヤ人の来襲、第25回は魔人ブウ編の入り口でした。
武道会は、ルールのある試合で仲間やライバルと力を確かめ合える、数少ない「平和な戦い」の場です。だからこそ、その直後に来るルールのない戦いが、いっそう重く感じられる。大会がにぎやかであるほど、その後の展開との落差が大きくなる構成になっていると読めます。
よくある質問
Q. 天下一武道会は全部で何回描かれた?
A. 原作で大会の場面が描かれたのは、第21・22・23・25・28回の5回です。
Q. 悟空が優勝したのは何回目?
A. 第23回です。決勝でマジュニアを場外に落として優勝しました(17巻・其之193)。第21回と第22回は準優勝でした。
Q. 第21回の優勝者は?
A. ジャッキー・チュンです。正体は変装した亀仙人で、決勝で悟空に勝ちました(5巻)。
Q. 第22回で悟空が負けた理由は?
A. 決勝で武舞台が消し飛び、空中から落ちていく中で、悟空が走ってきた車にぶつかって先に地面に触れてしまったためです(12巻・其之134)。
Q. 第24回大会は描かれている?
A. 物語は第23回のあと時期を飛ばして進むため、第24回は試合の場面として巻・其之を挙げられる大会ではありません。ドラゴンボール公式サイトの解説では、第24回の優勝者はミスター・サタンと紹介されています。
武道会の記憶、試してみませんか
ジャッキー・チュンの正体や、第23回の決勝の相手は初級クイズで、第21回の大猿騒ぎや第22回の優勝者は中級クイズで出題しています。
| 範囲 | 挑戦するクイズ |
|---|---|
| 物語の大きな節目(第21回・第23回の問題あり) | 総合クイズ【初級】 |
| 各編の名場面(第21回・第22回の問題あり) | 総合クイズ【中級】 |
| 読み込んだ人向けの細部(ナム戦の問題あり) | 総合クイズ【上級】 |
各編が原作の何巻にあたるかは「ドラゴンボールZは原作の何巻から?」で整理しています。
まとめ
- 原作で大会の場面が描かれた天下一武道会は、第21・22・23・25・28回の5回
- 第21回(3〜5巻):悟空とクリリンの初出場。変装した亀仙人=ジャッキー・チュンが優勝
- 第22回(10〜12巻):天津飯が鶴仙人の手助けを拒み、正面から悟空と戦って優勝(12巻・其之134)
- 第23回(14〜17巻):チチとの結婚(15巻・其之171)、そして悟空がマジュニアを破って初優勝
- 第25回(36〜38巻):一日だけ戻った悟空。少年の部はトランクスが優勝し、大会は魔人ブウ編へ
- 第28回(42巻):10年後の最終回。悟空がウーブを連れて去り、物語が終わる