ルフィとウソップが一対一で決闘するのは、第35巻 第332話「ルフィvsウソップ」です。決着がつくのは続く第333話「船長」。二人の仲直りは、ずっと後の第45巻 第438話「プライド」で描かれます。喧嘩、決闘、仲直りが別々の回なので、探している場面に合わせて話数を選んでください。
喧嘩・決闘・仲直りは何話? 流れの表
| 回 | 収録巻 | この回で起きること |
|---|---|---|
| 第327話「造船島造船工場1番ドック」の終わり〜第328話「海賊誘拐事件」 | 第34〜35巻 | ゴーイング・メリー号は、修理しても次の島へは着けないと判定される |
| 第329話〜第330話 | 第35巻 | ウソップが金を奪われ、殴られる。一味はフランキーハウスへ向かう。第330話「決めた」で、ルフィがメリー号との別れを決める |
| 第331話「大喧嘩」 | 第35巻 | ルフィとウソップが言い争う。ウソップは一味をやめ、ルフィに決闘を申し込む |
| 第332話「ルフィvsウソップ」 | 第35巻 | 決闘 |
| 第333話「船長」 | 第35巻 | 決着 |
| 第438話「プライド」 | 第45巻 | 仲直り。ゾロは、まずウソップが謝るべきだと主張する。ウソップが謝り、ルフィが迎える |
アニメでは、決闘は第235話・第236話にあたるとされ、第236話には第332話の一部と第333話が入っているとされます。
「喧嘩 何話」なら第331話、「決闘 何話」なら第332〜333話、「仲直り 何話」なら第438話です。決闘だけを読むなら第35巻で足りますが、仲直りまで追うなら第45巻まで進みます。
どんな場面か
舞台はウォーターセブンの造船所です。ここでゴーイング・メリー号は、修理しても次の島までは着けない、と判定されます。
続く回で、ウソップが金を奪われ、殴られます。一味がフランキーハウスへ向かったあと、ルフィはメリー号と別れることを決めます。この決定をめぐって二人は言い争い、ウソップは一味を抜けて、船長に決闘を申し込みます。仲間同士が本気で向き合う回です。
どっちが悪い? 二人の言い分を、作中の事実で並べる
この喧嘩は「どっちが悪いか」で語られることがよくあります。ヨミコミでは、どちらが悪いかの判定はしません。代わりに、作中で描かれた事実から、二人がそれぞれ何を背負っていたかを並べます。
| ルフィの側 | ウソップの側 | |
|---|---|---|
| 直前に起きたこと | メリー号は修理しても次の島へ着けない、と判定される | 金を奪われ、殴られる |
| 決めたこと | メリー号と別れる(第330話) | 一味をやめ、決闘を申し込む(第331話) |
| 船との関係 | 一味を率いて次の島をめざす船長 | メリー号は、ウソップの故郷の村で、友人から一味に贈られた船 |
※決闘の勝ち負けや、どちらが強いかの評価はしません。決着の中身は第333話で確かめてください。
ここからはヨミコミの読み
ルフィの決定は、船長として、次の島まで仲間を運べない船には乗れないという判断として読めます。修理しても着けないと告げられた以上、船を替えることは仲間の命を守る選択でもあります。
一方のウソップは、金を奪われ殴られた直後に、自分の故郷から来た船を手放す話を聞かされています。ただでさえ自分を責めたくなる場面で、その船まで失う。ウソップにとってメリー号は乗り物ではなく、故郷と一味をつないでいた存在だったと考えると、すぐに受け入れられなかったのも無理はありません。
どちらの言い分にも筋が通っている。だからこそ、言葉では決着がつかず、決闘という形になったのだと読めます。
なぜ決闘だったのか:一味をやめてから申し込んだ順番
見落としやすいのは、ウソップが一味をやめてから決闘を申し込んでいる点です。
ここは解釈ですが、仲間のままでは船長の決定に逆らうことになる。一味を抜けて対等な一人の海賊として向き合うことで、ウソップは自分の意地を通そうとしたのではないでしょうか。第333話の題が「船長」であることも、この決闘が友だち同士の喧嘩ではなく、船長と一味を離れた者の勝負として描かれていることを示しているように読めます。
仲直りの第438話:謝ったのはウソップ、迎えたのはルフィ
二人の仲直りは、第45巻 第438話「プライド」で描かれます。ここでゾロは、まずウソップが謝るべきだと主張します。ウソップが謝り、ルフィが迎えます。
ヨミコミの読みでは、ゾロが求めたのは、ウソップを責めることではなく、一味のけじめでした。一度船長に決闘を申し込んで抜けた以上、何もなかったように戻れば、船長の決定の重みがなくなってしまう。謝ることで、ウソップは一味の一人として戻る形をつくり、ルフィはそれを迎えた。決闘から仲直りまでの長い時間は、二人がそれぞれのけじめをつけるのに必要だったのだと考えます。
メリー号そのものとの別れは、この仲直りの少し前、第44巻 第430話で描かれています。第332話から第430話、第438話と続けて読むと、一つの船をめぐって割れた一味が、どうやって元に戻っていったかが見えてきます。
今の自分に置き換えると
大事にしてきたものを手放すかどうかで、身近な人と意見が割れることがあります。片方は先のことを考えて手放すべきだと言い、もう片方は、そこに込められた思いを考えて手放したくないと言う。どちらも相手を軽く見ているわけではありません。
この場面から読み取れるのは、言い分がぶつかったとき、どちらが正しいかを急いで決める必要はない、ということです。それぞれが何を背負っているのかを並べてみると、相手の判断の理由が見えてきます。
そして、ぶつかったあとで戻るときには、けじめのつけ方が大切になります。謝る側も、迎える側も、それぞれに勇気がいる。第438話までの流れは、関係を壊すことと元に戻すことの両方を描いた場面として読めます。
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この喧嘩のきっかけになったメリー号との別れの場面と、同じ時期にエニエス・ロビーで描かれたロビンの場面は、下の関連ページから続けて読めます。